「長時間の立ち仕事をしていると腰がつらい」
「気がついたら片足に体重をかけてしまう」
――そんな悩みはありませんか?
実は立ち姿勢のクセが、骨盤のゆがみや腰痛、さらには全身の不調につながっていることがわかっています。
本記事では、立ち姿勢と骨盤の関係を専門的に解説しつつ、誰でもできるシンプルな改善法を紹介します。
立ち仕事が多い方や、日常生活で姿勢が気になる方はぜひ参考にしてください。
立ち仕事で骨盤が歪む?意識するだけで変わる立ち姿勢

なぜ立ち姿勢で骨盤が歪むのか?

立ち姿勢は一見シンプルに見えて、実は骨盤に大きな負担をかけています。
特に長時間立ちっぱなしの人は、骨盤の位置や重心が崩れやすくなります。

骨盤と重心の関係
・骨盤は上半身と下半身をつなぐ「体の土台」
・正しい骨盤の位置とは、背骨・股関節・膝がまっすぐ一直線にそろっている状態のことです。
この“そろい方”のことを専門的には『アライメント』と呼びます。つまり、体の土台がまっすぐに並んでいることで、骨盤も正しい位置に収まりやすくなるのです。
・重心がずれると骨盤が傾き、筋肉の使い方がアンバランスになる
長時間立ちで起こること

・片足に体重をかけるクセ → 骨盤が左右に傾く
・膝を伸ばしきる立ち方 → 骨盤が前傾して腰に負担
・猫背の立ち方 → 骨盤が後傾し、お腹ぽっこりの原因に
立ち姿勢のNGポイントとは?

知らないうちにやってしまいがちな「NG姿勢」をチェックしてみましょう。
1. **片足に体重をかけて立つ**
「休め!」の姿勢のように、片方の足に体重をかけて立つと、骨盤が斜めに傾きやすくなります。
→ 結果:腰の左右差・肩こり・股関節の痛みにつながる。
2. **反り腰で胸を張りすぎる**
「姿勢を良くしよう」と意識するあまり、腰を反らせすぎるのもNG。
→ 結果:骨盤が前傾し、腰椎への圧迫・腰痛の原因に。
3. **猫背で背中が丸まる**
疲れてくると自然に背中が丸まり、骨盤が後傾します。
→ 結果:お腹が前に出て、ぽっこりお腹・便秘にもつながる。
骨盤を意識した正しい立ち方
では、どのように立てば骨盤を整えられるのでしょうか?
ポイントは「重心」と「骨盤の傾き」です。
正しい立ち姿勢の基本

・足は肩幅に開く
・膝を軽く緩める(伸ばしきらない)
・骨盤をニュートラルに保つ(前傾・後傾しすぎない)
・頭頂を上に引っ張られるイメージで立つ
骨盤をニュートラルに保つセルフチェック
・手を腰骨に当てて、骨盤が前後に傾きすぎていないか確認
・息を軽く吸って、下腹をふくらませ、息を吐きながら下腹を引き締めると自然に骨盤が整いやすい
立ち仕事の人におすすめ!簡単セルフケア
毎日の立ち仕事で骨盤の負担を軽減するためには、休憩時間やスキマ時間に取り入れられるケアがおすすめです。
骨盤ゆらしストレッチ
・ 両足を肩幅に開いて立つ
・骨盤を小さく前後にゆっくり動かす
・10回ほど繰り返す
→ 骨盤の動きを取り戻し、固まりを防ぐ。
ふくらはぎのリリース

・立ち仕事で張りやすいふくらはぎを伸ばす
・壁に手をつき、片足を後ろに伸ばしてストレッチ
・30秒キープ
→ 下半身の血流が改善し、骨盤周りもリラックス。
インソールや靴の見直し
– ヒールや硬い靴底は骨盤に負担大
– アーチを支えるインソールを使うと、立ち姿勢が安定
骨盤を意識するとこんな効果がある
立ち姿勢を意識するだけで、次のような変化が期待できます。
・腰痛・肩こりの予防
・ぽっこりお腹の改善
・ 疲れにくい体づくり
・ むくみの軽減
・自然と姿勢美人に
骨盤を意識することで、単なる「姿勢改善」だけでなく、全身の不調改善につながるのです。
まとめ

立ち仕事や日常生活での立ち姿勢は、骨盤に大きな影響を与えます。
NG姿勢を避け、骨盤をニュートラルに保つことで、腰痛や不調を防ぐことができます。
今日からできるセルフチェックやストレッチを取り入れ、骨盤をいたわる立ち姿勢を意識してみてください。
毎日のちょっとした習慣が、未来の健康と美しい姿勢につながります。



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