背骨のカーブ〜背骨は真っ直ぐではない!
背骨は真っ直ぐに一直線が美しい。。。のではありません。
実はカーブがあるのです。
キレイな姿勢とは、背骨が絶妙なバランスでカーブを描いているのです。
背骨とは
背骨は1本の骨ではなく、「椎骨」と呼ばれる骨が連なってできています。
その内訳は、
- 頸椎 7個
- 胸椎 12個
- 腰椎 5個
- 仙骨 1個
- 尾骨 1個
![](https://www.curebelle.net/wp-content/uploads/2020/08/962221.jpg)
背骨の中には重要な神経である脊髄が入っています。
背骨は体を支えるのと同時にこの脊髄を守るという重要な役割を担っています。
赤ちゃんのカーブと大人のカーブ
赤ちゃんは子宮の中で丸まって成長していきます。
この背中を丸めた姿勢が赤ちゃんにとっての適切なC字カーブです。
大人の場合はどうでしょう。
赤ちゃんが成長していき二本足で立って直立歩行するにつれてカーブが変化していきます。
背骨のカーブは体重を支えるために、
首と腰の部分で前側にカーブし、背中の部分は後ろ側にカーブしていきます。
これがS字カーブです。
S字カーブを作る
背骨のS字カーブは成長と運動に伴い、作られていきます。
幼少期に何らかの原因で歩き出すのが遅かったり、運動が極端に少なかったりすると、
このS字のカーブが足りず、様々な不具合を起こしていきます。
悪い背骨のカーブ
生活習慣によって背骨が悪いカーブになってしまうことがよくあります。
ここでは代表的な3種類の悪いカーブをご紹介します。
ストレートネック
![](https://www.curebelle.net/wp-content/uploads/2020/08/sick_straight_neck.png)
左図のように、頸椎(首の部分の背骨)の前側へのカーブが減ってしまい、
真っ直ぐになっているのがストレートネックです。
頭の重みが全く逃げず、首の筋肉に大きな負担をかけてしまいます。
スマホ首とも言われています。
首こり、頭痛、めまい、吐き気などの原因になります。
猫背
猫背は、胸椎の後ろ側へのカーブが強まり、
背中が丸まっている状態です。
肩の位置が前方へ出て、胸を閉じるような姿勢です。
呼吸する筋力が衰え、肺活量が減ります。
首肩の筋肉を過剰に引っ張ってしまう姿勢なので、肩こりや首こりの原因となります。
反り腰
反り腰とは、腰椎の前側へのカーブが強まっている状態です。
腰の筋肉が緊張しやすい状態のため、腰痛の原因となります。
悪いカーブからキレイなカーブへ!
キレイなカーブのメリット
背骨のカーブは、首と腰の部分で前側に、背中の部分で後ろ側にカーブする
S字カーブが良いとされています。
直立二足歩行する際の頭の重みや負荷を上手に逃して、疲れにくくしてくれます。
体を動かしやすく、パフォーマンスが向上し、バランスが良くなります。
しっかりと呼吸できるので、代謝もアップします。
キレイなカーブの作り方
ここでは、最も簡単な、背骨のS字カーブを作る方法をご紹介します。
![](https://www.curebelle.net/wp-content/uploads/2020/08/tatu-1024x750.jpg)
- 壁の前15センチ離れたところに立ちます。(壁に背中を向ける)
- 壁に、頭→肩→お尻→踵の順に付けていきます。
- 顎をやや引きます。(この時、頭が壁から離れないように注意してください)
- 腰の後ろに手を入れてみて、手が余裕で壁との隙間に入るようであれば「反り腰」です。お腹に力を入れて引っ込めてみましょう。(自分の手でお腹を壁方向へ押し付けてあげても良いです)
- この、【頭、肩、お尻、踵】が壁についている状態で1分キープします。‥‥この状態が(耳・肩・股関節・膝の前・くるぶしが一直線上にくる)最も良い姿勢となります。
この背骨の調整法を毎日、5〜6回行ってください。
だんだんと体が良い姿勢を覚えていってくれます。(個人差はあります)
セルフケア が面倒な方は
もちろん地道にセルフケア で体を調整していくのも良いですが、
やはりプロの手で調整をして貰うと、効果やスピードは格段にアップします。
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