はじめに:なぜ「骨盤」と「冷え性改善」を組み合わせるのか?
「骨盤ダイエット」と「冷え性改善」。
一見別々のテーマに思えますが、実は深くつながっています。
骨盤は体の中心であり、血流やリンパの流れに大きな影響を与える場所です。
骨盤の歪みや筋力の低下は、血流を滞らせ、冷え性やむくみを引き起こす大きな要因となります。
逆に言えば、正しい骨盤ケアと歩き方を身につけることで血流が改善され、冷え性の緩和と美しい姿勢づくりを同時に叶えることができる のです。
この記事では、初心者にもわかりやすく、最新研究や専門知識をもとに「骨盤ダイエットと冷え性改善の相乗効果」について解説していきます。
骨盤ダイエット×冷え性改善|血流アップで美姿勢へ【初心者向け完全ガイド】

冷え性と骨盤の深い関係
1. 冷え性の主な原因
冷え性は単に「手足が冷たい」という症状ではなく、体の循環機能が弱っているサインでもあります。
代表的な原因は以下の通りです。
- 血流の滞り(姿勢の悪さ・運動不足)
- 筋肉量の不足(特に下半身)
- 自律神経の乱れ(ストレスや不規則な生活)
- ホルモンバランスの変化(女性に多い)
2. 骨盤の歪みが血流を妨げる理由
骨盤は上半身と下半身をつなぐ“身体の土台”。
骨盤周囲には大きな血管・リンパ管・神経が集まっています。
歪みや傾きが生じると、血流がスムーズに流れなくなり、冷え性・むくみ・代謝低下などにつながります。
つまり「骨盤の状態=血流の質」といっても過言ではない のです。
骨盤ダイエットが冷え性改善に効く理由

1. 骨盤を整えると血流がスムーズに
正しい歩き方で骨盤を矯正すると、下半身の大きな筋肉(大臀筋・太もも前後の筋肉)がバランスよく働きます。
その結果、血液を押し戻す“ポンプ作用”が強まり、足先まで血流が届きやすくなります。
2. 筋肉が「天然のヒーター」となる
筋肉は熱を生み出す臓器。
特に下半身の筋肉は全身の70%を占め、ここが働くと基礎代謝が大きく上がります。
骨盤ダイエットは正しいフォームで歩くことを重視するため、自然と下半身の筋肉が強化され、冷えに強い体になります。
3. 自律神経を整え、血管を柔軟に
ウォーキングは一定のリズム運動。
副交感神経を優位にし、自律神経のバランスを整えます。
すると血管が柔軟に収縮・拡張できるようになり、血流がスムーズになります。
冷え性改善に効く「骨盤ウォーキング」の基本
1. 正しい立ち方

- 足幅は骨盤幅にそろえる
- 重心は土踏まずに置く
- 背筋を伸ばし、頭頂部を糸で引っ張られるイメージ
2. 冷え性に効く歩き方のポイント

- 骨盤を左右にぶらさない
- 腰ではなく「みぞおちから脚を動かす」意識
- 骨盤底筋を軽く引き上げながら歩く
- かかと着地 → つま先で蹴り出す流れを意識
3. プラスしたい動き
- 腕をしっかり後ろに振る → 血流促進
- 歩幅はやや広めに → 大臀筋が活性化
- 息を吐くときに骨盤底筋を引き上げる意識 → 下腹ぽっこり改善
👉 合わせて読みたい
冷え性対策におすすめの骨盤ストレッチ

- 股関節ストレッチ:血流の大動脈を解放
- お尻の筋膜リリース:大臀筋の柔軟性アップ
- 骨盤底筋エクササイズ:下半身の血流ポンプを強化
- 腰回し運動:骨盤周囲の巡りを改善
ストレッチは入浴後や寝る前に行うと効果的です。
1. 股関節ストレッチ:血流の大動脈を解放
股関節は下半身の血流の通り道。
ここが固いと骨盤内の循環が悪くなり、冷え性が悪化しやすくなります。
やり方:
- 床に座り、両足の裏を合わせてあぐらのようにする(いわゆる「バタフライ」のポーズ)。
- 両手で足先を軽く持ち、かかとを体に近づける。
- 息を吐きながら、ゆっくり膝を床に近づけるように押す。
- 背筋を伸ばしたまま、上体を軽く前に倒して20〜30秒キープ。
👉 無理に押さず、股関節の付け根がじんわり伸びる感覚を大切にしましょう。
2. お尻の筋膜リリース:大臀筋の柔軟性アップ
お尻の大臀筋は、骨盤の安定や血流に直結する大きな筋肉。
硬くなると血行不良・むくみの原因に。
やり方(床でできる方法):
- 床に仰向けになり、両膝を立てる。
- 右足首を左膝の上にかけ、数字の「4」の形をつくる。
- 左もも裏に手を回し、胸に引き寄せる。
- お尻の外側が伸びているのを感じながら20〜30秒キープ。
- 反対側も同様に行う。
👉 フォームローラーがあればお尻の下に置いて、ゴロゴロ転がすのも効果的です。

3. 骨盤底筋エクササイズ:下半身の血流ポンプを強化
骨盤底筋は「内臓を下から支える筋肉群」。
ここを鍛えると血流が良くなり、代謝もアップします。
やり方(ドローイン法):
- 仰向けで膝を立て、両手はお腹の上に置く。
- 息を大きく吸い、お腹をふくらませる。
- 息を吐きながら「おしっこを我慢する」ように骨盤底筋をキュッと締める。
- そのままお腹をへこませながら10秒キープ。
- 力をゆるめ、これを5〜10回繰り返す。
👉 座っていても立っていてもできるので、日常生活のすきま時間にもおすすめです。
4. 腰回し運動:骨盤周囲の巡りを改善
腰を回すことで骨盤まわりの筋肉や関節がほぐれ、血流とリンパの流れをスムーズにします。
やり方:
- 足を肩幅に開いて立つ。
- 両手を腰にあて、腰を大きな円を描くように回す。
- 右回り10回、左回り10回を目安に行う。
- 息を止めず、リラックスして続けるのがポイント。
👉 椅子に座ったままでもできるので、デスクワークの合間にも最適です。
👉 ツイストボードを使うのもオススメです。
✅ ポイントまとめ
- 呼吸を意識しながらゆっくり行う
- 痛みを感じるほど無理をしない
- 継続することで、血流改善と冷え性対策に効果的
食事・温活と組み合わせると効果倍増
1. 食事面

- 鉄分・ビタミンB群 → 血を作る
- タンパク質 → 筋肉量アップ
- ショウガ・ニンニク・シナモン → 内側から温める
おすすめの“超簡単”レシピ
レンジで簡単!「豆腐と小松菜の鉄分スープ」
材料(1人分)
- 小松菜 … 1/2束
- 絹ごし豆腐 … 150g
- 顆粒コンソメ … 小さじ1
- 水 … 200ml
- ごま油 … 少々
作り方
- 小松菜をざく切りにし、耐熱容器に水・コンソメと一緒に入れる。
- 豆腐をスプーンですくって加え、ラップをしてレンジで3分加熱。
- ごま油をひと回しして完成。
栄養アドバイス
小松菜は鉄分・カルシウムが豊富。
豆腐のタンパク質と一緒に摂ることで、血を作り代謝を支える体作りに効果的です。
夜でも胃に優しく、冷えた体を内側から温めます。
栄養成分(参考値)
- エネルギー:約110kcal
- タンパク質:8.5g
- 脂質:4.2g
- 炭水化物:8.3g
- 鉄分:約2.0mg
- カルシウム:約130mg
お手軽「ツナ生姜ごはん」
材料(1人分)
- 温かいごはん … 茶碗1杯(150g)
- ツナ缶(水煮) … 1缶(70g)
- 生姜チューブ … 2cm
- 醤油 … 小さじ1
作り方
- 温かいごはんにツナを汁ごと乗せる。
- 生姜チューブと醤油を混ぜれば完成。ごま油をひと回しして完成。
栄養アドバイス
ツナは高タンパク&低脂質で、筋肉作りに最適。
生姜は血流を促し体を温めます。
特に寒い季節の朝食や、運動後の簡単な食事におすすめです。
栄養成分(参考値)
- エネルギー:約330kcal
- タンパク質:18g
- 脂質:5g
- 炭水化物:48g
- 鉄分:約1.3mg
夜におすすめ「ホットはちみつシナモンミルク」

材料(1人分)
- 牛乳 or 豆乳 … 200ml
- はちみつ … 小さじ1
- シナモン … ひと振り
作り方
- 牛乳または豆乳をレンジで温める(2分)。
- はちみつを加えて混ぜ、シナモンを振れば完成。
栄養アドバイス
牛乳・豆乳はタンパク質とカルシウムが豊富。
シナモンは血行促進&冷え性改善に役立つスパイスです。
寝る前に飲むことで、体を温めつつリラックス効果も得られます。
栄養成分(参考値)
- エネルギー:約150kcal
- タンパク質:6g
- 脂質:5g
- 炭水化物:20g
- カルシウム:約220mg
👉 スーパーのシナモンは注意が必要
シナモンの種類と安全な摂り方
冷え性改善に役立つスパイスとして人気のシナモンですが、実は 種類によって安全性が異なる ことをご存じですか?
シナモンには大きく分けて以下の2種類があります。
カシアシナモン(Cassia Cinnamon)
スーパーでよく見かける安価なタイプ。
香りが強めですが、クマリンという成分を多く含みます。
クマリンを過剰に摂取すると肝臓に負担をかける可能性があるため、毎日の大量摂取はおすすめできません。
セイロンシナモン(Ceylon Cinnamon/「真のシナモン」)
香りが上品で、クマリンの含有量が極めて少なく、日常的に安心して使えるシナモンです。
健康効果を目的に毎日取り入れるなら、セイロンシナモンがおすすめです。
✅ まとめ
- 時々のお菓子や料理に使うならカシアでもOK。
- 習慣として毎日取り入れる場合は、セイロンシナモンを選ぶのが安心で効果的。
シナモンは紅茶やホットミルク、スープに少し加えるだけでも香りが立ち、体を内側から温めてくれます。ぜひ 「安全な種類を選んで、無理のない量で」 取り入れてみましょう。
筆者も愛用してるセイロンシナモン👇
2. 温活習慣
- 入浴(40℃のお湯に15分)で芯から温める
- 腹巻き・レッグウォーマーで骨盤周りを保温
- 白湯をこまめに飲む
初心者のための習得プラン

- 正しい立ち方を鏡で確認
- その場ウォーキングでフォームを練習
- 1日10分の意識ウォークから始める
- 7,000歩を目標に徐々に増やす
- デスクワーク中にマイクロウォークを取り入れる
よくあるQ&A
Q. 骨盤ダイエットだけで冷え性は治りますか?
A. 生活習慣と組み合わせることで大きな改善が期待できます。
食事・温活も大切です。
Q. 運動が苦手でも大丈夫?
A. はい。むしろ歩くだけでも効果的。
最初は5分でもOKです。
Q. 骨盤矯正は整体に行かないとできない?
A. 正しい歩行とストレッチで自分でも改善可能。
整体は補助として利用すると良いです。
まとめ:骨盤を整えて冷え知らず&美姿勢へ

- 骨盤の歪みは冷え性の原因になる
- 骨盤ダイエットで血流が改善し、代謝もアップ
- 正しい歩き方とストレッチ+食事・温活で相乗効果
- 継続することで「冷えに強い美しい体」が手に入る
骨盤を整えることは、冷え性改善と美姿勢への最短ルート。 今日から少しずつ取り入れて、血流の良い温かい体を手に入れましょう。






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